怪物引退
かって、高校野球を席巻した大投手がいた。
君は、間違いなく高校野球界の頂点に君臨していた。
江川?、桑田?、田中?、ダルビッシュ?、今をときめく大谷?
いやいや、彼こそ平成の怪物松坂大輔投手である。
大輔の名前は、これも甲子園のアイドル荒木大輔から母が名付けた
のも有名な話。 甲子園春夏連覇、連投による炎天下の中での熱闘、そして
決勝戦でのノーヒットノーラン。 プロに入って一年目からの大活躍。
WBC連覇のエース。MVPの栄冠。野球漫画のような大活躍。
伝説は尽きない。 まさに彼は時代の寵児だった。
そんな彼のターニングポイントとなったのは、夢を追いかけての海の向こう大リーグ
での挑戦。
慣れない環境、ボールの違い等で肩や肘を故障した。前半の華々しい野球人生とは
裏腹に後半は苦労の連続だった。
でも君の雄姿は、人々の胸の奥に感動を刻み、記憶として今後も語り継がれると思う。
夢をありがとう。 そして長い間お疲れ様でした。